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夜色Pの原点回帰作「恋蛍」

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6月15日に公開したボーカロイドオリジナル曲2曲、前回「幸せの彼方へ~SAYONARA~」について書いた。
今回はもう1曲のこの「恋」についてのエントリ。




3年前にボーカロイドオリジナル曲を投稿し始めてその4作目に「光-ホタルビカリ-」を投稿した。
これについては、こちらのエントリで書いた。

その作品で、ニコニコ動画の制作者ネームであるP名を私も命名してもらった。
つまり、今回はその原点への回帰作ともいえる。
あの曲を3年前に投稿して以来、毎年夏の初めごろに鑑賞に出掛けていた。
そして、それを動画に収めていた。
3年前当時、鑑賞に行った湯布院は台風の影響で蛍の名所と言うにはふさわしい場所といえる面影はもはや残っていなかった。
そのため、作中にはほとんど蛍の姿を出すことはできなかったしそれが、とても悔やまれた。
ところが昨年から吉熊川というところに鑑賞場所を変えたら当時とは比較にならないほどの蛍を見ることができた。
当然、その姿を動画に収めることもできた。
一つの画面の中に複数の光が灯るところまで収められたのは大きな収穫といえる。

その時から、また蛍を題材にした曲を作ろうと考えていたがなかなかイメージの骨格が固まらなかった。
今年の春ごろから曲のイメージが浮かんでは消えたりを繰り返したが思い出して何とか曲データに打ち込んで保存することで曲制作を進めた。

今回、副題として選んだのは3人の女性の恋。
蛍の発行は求愛を意味し、そこから3人の女性が恋を語り始めるという設定である。
そしてその3人をミクリンルカにやってもらった。

夏の初めの夜に川原を訪れた3人の女性は、蛍を眺めていた。
そしてその蛍の放つ光を目にした3人はかつてそれぞれの恋の始まりからを語り始めた。
3人とも相手に告白されたところから恋が始まったことで共通していた。
1人は学生時代に交際をしていたが、お互いに大学を卒業するとそれぞれ異なった道を歩むため彼とは離れ離れになって社会人として生きていた、いわゆる遠距離恋愛である。
1人は幼い頃に少年と仲良くなり、毎年蛍を眺めていた。
時が連れていくたびにその関係は幼馴染から恋人同士へと発展していき、2人はやがてその恋を成就させゴールインした。かつての幼馴染も今では一つ屋根の下で暮らす愛する夫となり幸せの絶頂の中にいる彼女はそのお腹の中に子供を身篭っていた。
そして、もう1人は恋人に先立たれた女性、愛する彼は不幸な事故に遭い帰らぬ人となった。
そして手のひらに1匹の蛍が降りた時、彼女はその蛍に亡き彼の面影を見る。



このそれぞれが全く異なる状況にあり、その中でそれぞれが恋を語る。
曲中では一定間隔で歌い手がリレー形式で変わっていき、それぞれが異なった恋話を語る。
それをループいながら進めていくという形である。
そこで、今回は歌詞字幕に3つの色を使い分けるという手法をとってみた。
正確には、歌詞フォントの色は同じで、それを囲むシャドウの色を3種類にした。
色は各キャラクターのイメージカラーをそのまま使っている。
ちなみに、フォントカラーの黄緑色だが、これは蛍の発色した状態を収めたjpeg画像の発色部分の中心をそのまま抜きだした色である。
また、動画では9枚の画像を使用しているが、2ループ目の蛍を眺めるシーンではイラストの上にクロマキーを使用して実際に撮影した蛍を組み合わせるという手法を取り入れた。

以上が、この作品の大体のエピソードである。

ということで、今回の2曲同時公開だが再生数はくっきりと明暗が分かれる形となった。
前回のレンの「幸せの彼方へ~SAYONARA~」は160台どまりの大爆死となったが、本作はニコニコ生放送の世界の新着動画(通称セカチャク)でも紹介された。
この世界の新着動画は以前にも私の作品の何作かが紹介されたが全て最初の続行アンケートで不支持過半数という形で終わったが、今作はまさかの初完走を達成した。
この場を借りて、支持していただいた方々に心から礼を言わせていただきたい。
そして、再生数も僅か3日で1000にも迫る勢い、さらにボーカロイドカテゴリーデイリー207位にランクインと、いろいろな面で支持していただけた。
これも、この場を借りてお礼申し上げたい。
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tags : ミク リン ルカ  

「幸せの彼方へ~SAYONARA~」言えなかった後悔との狭間で

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今回、久々に同日2曲公開となった私のボカロ新曲、その1作目となる「幸せの彼方へ~SAYONARA~」について。




この時期にアップしたのはやはり「ジューンブライド」がキーワードだからだろう。
もともとこの作品は7年前のインスト作品、当時SNSで交流していたネットフレンドが結婚するということでそれに対して贈る意味でポジティブな解釈で制作した。
そしてピアプロで初音ミクによる歌詞を加えたものを載せたがやはりミクが女性であるために説得力が中途半端になってしまったという感がどうしても否めなかった。
しかし、去年鏡音リン・レンを使い始めたことで男性の視点から物事を描くことがやりやすくなったことに気付き、鏡音レンの作品として制作し直した。
同時に進んでいたもう1曲の「恋蛍」を集中的に作っていた時少し気休めに別のプロジェクトをやろうと考え、そこで当時の楽曲「幸せの彼方へ」をリメイクしようという運びとなった。

原曲を制作していた当時、私はある1曲の歌と出会った。
星の在り処」という曲だった。ファルコムが発売したPC用RPG「英雄伝説Ⅵ・空の軌跡」のテーマソングで、この曲と出会ったのは遠征したモールのPCショップ内での店頭デモでいきなり響いてきたことがそのきっかけだった。

後にファルコムからサントラが発売されることを知り、実際直接このCDを購入した。
ただ、それはまだまだ先の話でもあった。
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既に「幸せの彼方へ」の楽曲自体が完成していた頃、「星の在り処」にどんどん惹かれていった。
実際、私の本家HP「雲界迷宮街不思議電楽遊戯エンタテイメント」(現在は閉鎖)では、「幸せの彼方へ」という曲の解説の中で、「星の在り処」の話をめいっぱいに語った、そしてアクセス解析を見ると来訪者の検索ワードで最も多かったのが「星の在り処」だった。
当時はまさにその曲一色に染まっていたといっても過言ではなかった。そしてこんなことすら口にしていたくらいだ。
「PCゲームのイメージソングだけで終わらせるのは勿体ない、音楽を愛する全ての人に聴かせるべき曲なんだ」
こうして、「幸せの彼方へ」のプロジェクトは一応の終わりを見た。

ボーカロイドの導入後、私は「幸せの彼方へ」のプロジェクトを再び掘り起こした。
今までインストした作れなかったがボーカルが入れられるとなれば話はまた変わってくる。
そしてピアプロにも初音ミクに歌わせたものを投稿、これで終わって良かったが消化不良は否めなかった。
そして、今年再びこのプロジェクトに手をつけた。鏡音レンという男性ボーカロイドを持って描くことで本当の思いを込めることが可能になったためである。
ただ、歌詞の中身から見るように内容は当時のポジティブからネガティブな内容に変質してしまったが、悲しめの曲なのでやむを得なかったかと思う。

バックストーリーはこんな感じだ。
学生時代、少年はとっても可愛いガールフレンドと付き合っていた。
少女は病弱な体質で持病も持っていた。
しかし、少女には夢があった、少女の夢はアニメの声優だった。
その夢を諦めたくない少女は病と闘い続けた。
その強さに少年は心を動かされた、そして自分も強く生きたい、そして輝ける存在になりたいと思った。
学生を卒業してしばらくして、青年は当時のガールフレンドと再会した。
彼女は青年にある一言を告げる。
別の男性と結婚すると。
青年の心は複雑だった。

そして、彼女と別れた青年は葛藤に苦しめられた。
祝福してあげたいと思った、なのに青年の胸の中は理不尽なまでに苦しく締めつけられる思いだけが満ちていった。
理由はいうまでも無いだろう。

そして、彼女の花嫁姿を遠くから見ていた青年は、彼女の美しさに心を奪われる一方で彼女の前から姿を消すことを決意する。
二度と彼女のもとには現れない、それなら彼女は幸せに生きられると。

青年は、深き海の底へと飛び込み、泡となって消えていった。
あの「人魚姫」のように


実際、レンの歌は以前の「私はあのお方を愛してしまった」「Change Myself」と同様に高音ボイスとなっている。
そうすることで強く思いをぶちまけるといった格好だ。
それをさらに説得力を持たせたいがため、楽曲にもさらに編曲を加えた形となった。
以前に比べて格段に味が出てきたように思える。
また音源も当時のSC-D70だったものを、SD-50に変更して再制作した。

この曲にまつわる話はだいたいこんなところである。
同日公開したもう1作の「恋蛍」は次回書く。

tags : レン 結婚  星の在り処 人魚姫 

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プロフィール

夢永美朱

Author:夢永美朱
趣味は映画・音楽鑑賞(制作)とテレビゲームです。
ニコニコ動画で「夜色P」というP名を命名して頂きました。
宜しくです。

twitter
http://twitter.com/miakayumenaga

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