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「Number of Slaves」、数字の奴隷という現実

VOCALOIDオリジナル曲制作秘話



ここのところ、1週間に1曲という信じられないペースで続けて4曲もUPしている。
また、この曲が公開を始めてまだ6日なのにもうまた次の曲をUPする。
実は、ここのところほったらかしにしていたプロジェクトがどんどん完成していってそれが重なった結果なのだ。
この曲と前作の「Weakness」はかなり前からプロジェクトを新規作成して半年以上は経っていた。

で、今作「Number of Slaves」は亞北ネルでやることは当初から決まっていたことで、考えてみるとネルの曲は社会派的な世界観をテーマにしていると思える。
ただ、どんな曲のジャンルにするかはなかなか決まらなかったが、最終的にトランス風の楽曲に仕上がった。
歌詞は最初から言いたいことがほとんど分かっていたので組み立てるのにそう労力を費やすことはなかったが、それでもどこか足りないという感が否めず詰めの段階で試行錯誤した。

この曲のテーマである人間と数字、この作品では数字という存在が人間に与える要素の重さを皮肉たっぷりに描いたものだ。
ことわざに「長いものには巻かれろ」というのがある。
過去の作品でも、このことわざに対しては揶揄することしかしてこなかったし、まして今回はその最たるものとなる。
まず、スコアボードを使った競技大会やクイズ、当然数字はスコアの役割をし最終的にこのスコアが相手より高いか低いかで勝敗が決まる。
次に、数字で自分が一番この作品を作りたかった動機となったのが「世論調査」である。
そして、その世論調査の結果が提示されるとそれで考えが変わってしまったり、この数字が出るまで選択すべき信念を決めないとか、あとこんなやり取り。

A議員の支持率 85.3% B議員の支持率 13.2%
A議員の支持者「お前らは国賊カルトなんだよ、出て行け」
Bの支持者「お前は何でAを支持するんだよ?」
Aの支持者「多数派だからだ」

 
要は、後出しじゃんけんで多数派を支持してそれで優越感に浸り、それを振りかざして少数派を誹謗中傷し迫害のかぎりを尽くす。
この考え方には「勝てば官軍、負ければ賊軍」という要素も絡んでいる。
当然、これが人類の汚点といわざるを得ないほどのケダモノ以下の存在と揶揄せずしてなんというかと。


あと、Cメロも実は元ネタがある。
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何故ここでベヨネッタなのかというと、これは一時期Xbox360とプレイステーション3でいろいろなソフトがマルチプラットフォームで発売されている中の1つである。
ベヨネッタの場合、この2つのプラットフォームはこの点において異なる。
Xbox360版、プラチナゲームズが開発。
プレイステーション3版、セガによる移植。

グラフィックの滑らかさは前者が優れ、売り上げは後者が圧倒的に多かったという結果だったそうだ。
amazonでは、売り上げデータを利用した誹謗中傷タグがつけられる有様だった。

また、これも覚えていたことだがQuteのXbox360で発売されたシューティングゲーム「エスカトス」では、タグに時代遅れという中傷タグがつけられたこともあった。
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当時、付けられたタグをキャプチャしたものをここに載せておく。
amazonの発売前当時「エスカトス」につけられたタグ

これは、シューターが少数派(絶滅危惧種とも言われた)でなおかつXbox360のプラットフォームユーザーを中傷して悦に浸るという、まさにユーザー数という数字を利用した愚の骨頂だ。
実にあきれてものが言えない、大体自分が楽しめればそれで問題ないはずだ。
それを数が少ないからといって人格攻撃するなど、万死に値する。
ゲーマー同士が他人の趣味にケチをつけたり差別したりなど言語道断だ。

もうこれでCメロの何のことかは大体想像がつくはず。
そして、同時に愚かで哀れむような感も抱いてしまう。
我々は何を必要としているのか、それは決して全てが共通しているわけではないのだ。
どんなものにも多数派と少数派は存在するが、自分の主張や欲求が常に多数派を占めるというのは普通に考えたら無理がある。
どんなに多くの支持を持つものでもそれでもその中身に興味が無く、逆に支持が僅かしかないけどそこに自分の欲しているもの、魅力的なものを見出したならそちらに回るのが普通だ。数で負けているからとかそれだけの理由で自分を偽ってまで多数派に媚びるのはまさしく自分の愛したものを素直に愛せずそれを駆逐しようとする側に加担して自分の首を絞めるだけの結果を自らもたらしているに過ぎない。
増して、「勝てば官軍、負ければ賊軍」の論理がそれを煽っているのだ。
そういった認識が「世論調査」というものに玩ばれるとい事実にも直結する。
もはや、「世論調査」というのは疑いの目を向ける人も少なくは無いだろう。自分で考えて選んだ結果ならば多数だろうと少数だろうと胸を張って貫けばいい、もしかしたらその世論調査データがそんな数の論理だけで動く心理を利用したプロパガンダであるかも知れないのだから。

あと、最後あたりは創作物とあるがこれはニコニコ動画の再生数のことを言っているようなものでこれに関しては割愛するが、既に数字=良作という公式は完全には成立していない。

音楽の場合、再生数なら工作という手段が存在し、CDの売り上げも最近問題になっているAKB商法を初めとする特典商法が存在するなど偽りの要素が少なからず含まれている。
「スカートひらり」の頃が本当に懐かしい。

また、最近の音楽でどんなものが流行っているかとか良作を手っ取り早く見つけたい一心で「ランキング」というものに依存しているが、それで見つけた人気作品は本当に自分に合ったものなのか、これだけは問いたい。
本当に自分の好きなものならばいいが、そうでないのに無理矢理周りに合わせようとしていないか?
ランキングに依存するのは人の勝手だが、それでも自分に合わなければ意味が無いと思う。
自分が邦楽ファンの全盛期だった頃、自分が好きだった(自分に影響すら与えた)アーティストがオリコンで1位になった光景を自分は見たこと無かった、しかしそれでもそのアーティストのCDは買い続けた。
そんな経験から周囲にあわせて好きなものをアピールするのではなく本当に自分がそれを好きだからこそそれをアピールする、自分は実際そうしている。
ランキングで人気を現していても「それ=自分の好きなもの」という図式は当てはまらないということだ。

ここまで書いたがこれを「数の少ない方を絶対に支持せよ」と解釈されないことを望む。


最後は、動画について。
前作「Weakness」に引き続いてドリーミーシアターで制作した今回の作品。
亞北ネルの前作「壊死」はPSP版だったため画質が結構見づらいがこの当時はPS3をまだ持っていなかった。
現在は状況がことなり、PS3からキャプチャしてその上にビデオ編集ソフトで歌詞などを加えて編集する方式をとった。これは、前からやっていたことだったのでそんなに珍しくは無い。
ただ、もともとはPSPから作るので動画制作は常にアウトドア的な感覚になっていて、大抵はファミレスでやっていたりする。
そして、今回も前回のハクのときと同様にBPMを2倍に設定して口パクが16分音符に対応する形で制作した。
そして、動画で今回一番大変だったのがクレジット表示演出。
これは、今年2月に公開された映画「TIME」で使われた手法を真似ている。
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それだけに、いつもの10倍くらい費やしたがスムーズに再現できなかったという点も否めない。

以上だが、ドリーミーシアター自体はまた2nd版対応までしかないが、今度extend対応版が配信されるのでそうしたら「空に響けこの想い」をリメイクしてみたいと思っている。
また、このようにPSPからのキャプチャの場合、どうしても画質が自分の場合ひどく悪い。
動画サイトを見ると他のユーザーの場合PSP版でもほとんどの動画はかなりの高画質で上げられている。
おそらくはD端子キャプチャによるものと思うが、バソコンの場合D端子キャプチャが出来る機種は限られており、新しく増設すれば出来るとはいえそのほとんどはキャプャボード(カード)を取り付けるタイプであり、USBでD端子キャプチャができる製品はほとんど無く、それもまた色が変質するとか壊れやすいなどのレビューが多いため不安がありS端子キャプチャを使用している。(ちなみに、私の場合PCのボード増設スロットは出荷時から占有済みで実質ゼロである)
ちなみに、現在使用しているキャプチャ製品はI-OデータのGV-USBだが現在は高機能モデルが販売されている。
そんな事情もあり、ドリーミーシアターを優先して使っているのが現状である。

というわけで前回と今回2作続けての問題作となったがいかがであろうか。
次回は、この間にまたも上げた新曲の記事を書こうと思う。




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tags : ネル キャプチャ 

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夢永美朱

Author:夢永美朱
趣味は映画・音楽鑑賞(制作)とテレビゲームです。
ニコニコ動画で「夜色P」というP名を命名して頂きました。
宜しくです。

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