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VOCALOID(作品の制作エピソードなど)やゲーム・日記中心のブログ

タイトーメモリーズ・第11話「レイフォース」(兼・初音ミクオリジナル楽曲「Break Days」解説)

VOCALOIDオリジナル曲制作秘話

今回は、カテゴリーがゲームではない。
というのも、今回初音ミクオリシナル曲の制作とあわせてどうしても切り離すことが出来なかったというのが理由。なので2ついっぺんにミックスして語る。

まず、これがその曲である。


ニコニコ動画版もある



この「Break Days」のテーマは「進化する機械化社会と人間」である。
機械は様々な面で発展し、生活を手助けし、それらもまた進化してきた。
特に、コンピューターは中でも著しいといえる。



この曲の歌詞は、そんなメリットばかりを追求してきた中見逃しがちなリスクの面に焦点を当てている。
このリスクで語ることは大きく分けると3つある。

1.機械への依存度の上昇による、人間の行動量の減少と退化
あまり詳しく話すと、結局人間にとって必要不可欠なものを否定し、原始時代に戻れということになってしまう、ガスを使って調理するのもガスがない時代は自分で火を起こして木の枝などを燃やしてその火を使って鍋に入れたものを温めていたのだし、キャンプを体験した人なら火を起こすのにライターやマッチを使うことはあるだろうがガスの代わりに焚き火を使っただろう。
私も中学の頃、修学旅行でキャンプを体験したことがある。
そうすると、やはりガスの有難味はよく分かる。
さらに、自動車もそうだ。足を使わない移動手段として重宝しているが、その代償として足を退化させることになる。ただ、移動距離からして徒歩や自転車などうまく使い分けることが出来ればそれは心配要らないだろう。
ここで言いたいのは、コンピューター技術の発展、高性能化によって人間が本来行うべきものが次々とコンピューターの手にゆだねられている。さらには、「A.I.」という人工知能まで出てきている。
ここまで発展を遂げた今、この流れは続くべきかそれとも止めるべきかというのが悩みどころである。
どんなに便利になったとしても、人間が自らの体によって行う余地は残すべきではないかと思っている。
後、言い忘れたがコンピューター技術の発展そのものに対してアンチテーゼを唱える気は毛頭ない。
増してや、この曲だって楽器という楽器は1つも使わず、コンピューターで制作して演奏させ、ボーカロイドというソフトウェア音源で歌わせているのだし、そんなことをしている人間がこのコンピューター技術の発展を否定したらまさに本末転倒だ。それに、こんなすばらしいソフトウェアを送り出したクリプトンの方々に対する冒涜以外の何物でもない。

そのコンピューター技術の発展のベクトルを誤ると恐ろしいことになりはしないかというのが不安である。これは後に述べる3番目の懸念についてである。


2.人体への悪影響
パソコンのスペックが飛躍的に上昇し、それによって処理能力も飛躍的に上がった。
しかし、その代償もある。それが「電磁波」だ。
この曲の2番の歌詞の後半はその電磁波の影響について書いている。

ここから
進化したこの世界に慣れ それが当たり前と思った
だけど徐々に感じる違和感 何が起きてるか分からない
進化した世界は何処かで 僕達を蝕んだ

ボタンと指先で弾けるSpark 思考回路は頭から離れる
視界に焼き付くディスプレイのFont 未来へ進む犠牲
口の中に広がるメタリックな味覚 進化の裏で退化が起きている
電磁波だらけのこの世界の中 僕等は出口探してる


ボタンと指先」、ここでボタンに触れようとするとバチッと静電気に襲われたりすることがある。
着ている繊維にもよるが、体が帯電していてその電気があの瞬間逃げることで起きるそうだが、私は一度だけこの静電気の炸裂を目に見える形で目撃したことがある。
何と、緑色の火花が炸裂したのだ。
その後少しだけ痛みを感じたが。
電磁波による体の帯電、PCや携帯電話が主に上げられている。
PCの電磁波問題を気に、初めてアース線の重要さを知ったがアース線なんて簡単に設けられるほど甘くはない、もともと端子自体が余分な電気を地中に戻すように作られているか否かで決まってしまうしそれだと諦めるか別の工夫が必要だ。
次の「進化の裏で退化が起きている」は前の1で述べたこと、また「思考回路」は前の1で話したことで3に繋がって行くのでここではまた述べられない。

視界に焼き付くディスプレイのFont」はまさにPCの画面、ただこれは昔の方が多かったんじゃないかなと思っているが実際のところ知らない。ただ、そんなシチュエーション向けの目薬が発売されたのは確かだ。

最も注目すべきはこの歌詞
口の中に広がるメタリックな味覚
これは、電磁波過敏症の症状の1つであり、自分も何度も体験している。

電磁波過敏症についてはここを参考にするといい
電磁波なび:電磁波とは? - 電磁波による健康への影響について情報を収集

こうななってくると、最も懸念されているのが電力会社などが推進している「オール電化」生活だ。
電磁波の対策が出来ているかどうかはわからないが必ずしも無害かどうかは現在のところ知る由もない。

「電磁波だらけのこの世界の中 僕等は出口探してる」
これは、田舎のような電磁波との関わりの薄いような所に逃げるという意味ではない。
電磁波の伴う生活で電磁波の影響から逃げるための出口、つまり電磁波防止の手段のことである。
ちなみに、帯電した体から電気を追い出すために塩(バスソルトや塩の温泉)の入浴というのが自分がよくやっていることだが、効果は実際のところ未知数だ。


3.人間が考えることをコンピューターに依存し始めたら…
ここで、ようやく、「レイフォース」の登場である。
人間がコンピューターに支配されるというかたちになり始める、そしてコンピューターが人間を統括し、あまつさえ人間を排除すべき存在と認識してしまったらどうなるか・・・

レイフォース」のストーリーは、年表方式になっており、ゲームはそこから発動した作戦を描くものになっている。その年表はこうなっている。(以後転載)

M.C-0025
全世界のコンピューターネットワークを結ぶシステムが完成する,あらゆる研究、施設、知識がひとつになることで、科学は飛躍的な進歩を遂げる。

M.C-0016
"原子配列操作による物質生成"の理論が完成し、それを応用した巨大物質生成システムブラントの建造が開始される。

M.C 0000
A.T.B.S(原子配列操作による物質生成システム)が完成。これにより人類は不要物などから、より有要な物質を生成する術を得た。
人類有史以来、常に混沌と争いの種子となっていた資源問題はここに解決を見た。
A.T.B.Sとシステム管理用ニューロネットワーク「Con-Human」は多くの問題を解決し、さらなる飛躍を人類に約束する。
人類はこのシステムの完成により、創造の頂点へと登りつめたと信じて疑わず、彼等は機械文明の恩恵を称え、年号を機械世紀-M.C(Machinery Century)と改定した。

M.C 0013
外惑星への植民計画始まる。同時に外惑星連合宇宙軍の設立。

M.C 0054
周辺の恒星系への探査計画が開始される。

M.C 0098
探査船団が次々と帰還し、探査計画は一応の終了を見る。この年から「Con-Human」の原因不明のシステムダウンが続く。
管制下にある、気象制御システムが次々に異常動作。気象災害による被害が続出した。
完全独立思考型コンピューターだけにその基本ソフトウェア設計を疑問視する声もあったが、「Con-Human」に対して、盲目的な信頼を寄せていた世論により、その声は次第に消滅していった。

M.C 0105
異常はついに大気制御システムにまで至った。大気成分そのものが少しずつではあったが変化していったのである。

M.C 0108
「Con-Human」は人類による一切の操作、命令を突然拒否、何等メッセージを発する事も無く「Con-Human」の大量虐殺は開始された。

軍は必死で抵抗を試みたが、すでに軍事力の大半をシステムに依存し、その存在は形骸化していたため、その抵抗活動はほとんど意味を成さなかった。

M.C 0120
システムは環境を自らに適合させていった。酸素含有率0.0001%以下、平均気温-10°C。この、人類には過酷な環境の中でシステムのジェノサイドは容赦なく続いた。

M.C 0123
人類はこの惑星が以前のそれとは全く異なる物体へと変革した事を認識した。外見はあくまでもかつてのそれではあったが、その偽りの地表の皮膚の内部には、地殻もマグマも存在しなかった。金属フレームと動力炉の稼動音、それがその全てだった。

M.C 0130
ついに人類史上最大の脱出は開始された。唯一「Con-Human」の束縛を受けぬ外惑星連合宇宙軍は、地上や軌道上に残された人々を乗せ、惑星を後にした。ある者は、大気も存在せぬ、近隣の惑星へと移住し、またある者は、そのまま宇宙の放浪民となった。

M.C 0180
人類が死と隣り合わせの冷たい大地と、暗黒の空間をその住処として半世紀が経過した。しかし、彼等はかつての故郷であった惑星から大きく離れる事は出来なかった、望郷、後悔、絶望、そういった数々の想いが彼等をその恒星系に縛り付けていたのである。
その間にも惑星は依然としてその進化を続けていた。しかもその進化のベクドルは、かつての主がそうであったように、破壊へと向けられていた。
人類に対する「Con-Human」の壊滅戦は熾烈を極め、人類は今、存亡の危機に立たされていた。
ついに人類は残存兵力の全てを投入した献本星攻略戦を発動する。
くM.C 0180 マイストロノフ.E.ノイマン著「機械世紀の贖罪」より抜粋〉

(転載ここまで)

このストーリーがどのような理由で生み出されたかはしらないが、私は少なくともこの物語がフィクションでありながら、人間が完全独立思考型の機械に考えることを依存しすぎた結果が招くつまりこれは1つの未来への暗示であると受け止めている。
勿論、ゲームをクリアしたところで結局それもグッドエンドとはいえない。
システムを星ごと破壊したため帰るべき場所を無くしたのだから。


実は、この「Break Days」の動画にはもう1バージョンあり、これはプライベートバージョンとしてzoomeの日記のみで公開している。こちらでは2番の演奏が終わって次の少し長い間奏のところでレイフォースのプレイ動画が出てくる。(これに関してはPVのラストのクレジットにも表示している)
この動画に「機械世紀の贖罪」というタグを埋めているのもその理由だ。


ちなみに、このゲームの目的の背景はこうである。
(再び以後転載)

A-301号作戦 -第二次敵本星攻略戦- OPERATION RAYFORCE

第一次攻略戦 
作戦概要
現在「Con-Human」システム(以後「システム」)は依然として、兵器の生産活動を継続しており、その戦力は我々だけでなく、すべての生命体にとって驚異となりつつある。
繰り返し行われる敵艦隊による壊滅作戦により、人類の移住圈は消滅しつつある。
もはや我々に残された道はひとつ。
「システム」=本星の破壊のみである。
 
第1段階
外惑星の衛星に大型の核パルスエンジンを設置し、加速させ、敵本星に落下させる。
第2段階
衛星の衝突によって混乱した敵の指揮系統を突く形で敵艦隊戦力を我々の主力艦隊によって殲滅させる。
第3段階
艦隊戦力を失い混乱した敵防衛ラインを突破後、惑星へと降下、中心核に存在する「システム」を破壊する。

作戦後総括 
衛星は本星への落下前に、敵艦隊の一斉射撃により全体の大半を砕かれ、その一部は本星の衛星軌道にのってしまい、もう一部は本星へと落下したが、大きなダメージを与えるまでには至らなかった。結果として、本星に離心率の高い楕円軌道を描く衛星とリング状小惑星帯が出来、惑星圏への侵入が困難となってしまった。
また、敵軌道艦隊の集結が想像以上に早く、その圧倒的な攻撃力によって主力艦隊の70%を失った。

以上のように、第一次攻略戦は残念ながら我々の敗北に終わった。
よって、今後の展開は下記に示す「第二次攻略戦」に委ねる。

第二次攻略戦
作戦概要
今回の第二次攻略戦は、もはや残り少ない戦力での敵艦隊戦力の突破という難題の解として立案された。
現在我々の残存艦隊は本星のリング状小惑星体の400,000km後方に集結しつつある。
リング付近(エリアー1)には敵側の最前線防衛基地が建設中であるが、比較的突破は容易と考えられる。
しかし、問題はその後方にある。第一次攻略鏃時に本星の衛星と化した、巨大な岩塊付近(エリアー2)に駐留する敵軌道艦隊である。
そこで考案されたのが、残存艦隊による敵軌道艦隊の陽動と機動性の高い、小型機動兵器による降下作戦である。

第1段階
残存艦隊の全てをエリア-2の敵軌道艦隊へ投入。ECMを高濃度に散布し、指揮系を混乱させる。
第2段階
エリア-2での混乱に乗じて、小型機動兵器を工リア-1から侵入。リング通過後、混乱する敵軌道艦隊の側面を通過し本星へ降下する。
第3段階
艦隊戦力を失い混乱した敵防衛ラインを突破後、惑星へと降下、中心核に存在する「システム」を破壊する。

今回の作戦を成功へと導くためには、降下部隊は出来るだけ少数で大きな攻撃力を持つ兵器を用いなければならない。そのため今作戦ではプロジェクト“RAYFORCE”のコードネームで開発中であった、汎用型攻撃機RVA-818X-LAYを実践投入する。
同機は未だ実験機の段階ではあるが、その機動性と標準兵装“LOCK-ON LASER”による単独広域攻撃能力はすでにシミュレーションで実証済みであり、十分に実戦に耐え得る機体であると考えられる。
降下部隊にはこのX-LAYの現在稼働可能な機体2機であたるものとする。
作戦開始時刻は、衛星が敵本星へ最接近する2日後の2:00NIGHTとする。
尚、作戦開始後はいかなる事態が発生しようとも、中止はあり得ない。各自の臨機応変な判断で任務を遂行されたい。
- 以上 -

……M.C.0185 10:32 A-301.DOC 0213545;#9/20……

(転載ここまで)

この物語自体、勝っても負けても悲劇であることには変わりない、そんな印象を受けてしまう。
タイトーさんのエンディングって鬱職が何処か強いイメージがある。
ただ、そんな結末が現実の進化の延長線上にある、そう考えるとやはり進化のベクトルを修正する勇気が必要なのだろうと思った。
だから、今回どうしても切り離せなかった。「Break Days」の制作する中でのイメージと「RayForce」の描こうとしている暗示的なビジョン、それが例え私だけがそう思っているとしても。

このレイフォースに登場する戦闘機「RVA-818X-LAY」のパイロットはサイボーグ化された女性だが(ゲームのデモとして登場する)このあたりにミク(歌うアンドロイド)とその女性が少しイメージ的に重なって見える。
そうすると、機械化の極まった都市を駆け抜けながらRVA-818X-LAYを駆って作戦遂行にあたっているのがミクなんてことすら思えてくる。
実際、歌でミクは誤った進化だけは避けて欲しいとメッセージを伝えているようにも思えてくる。
歌詞の中で、「生きている意味を忘れないで欲しい」というメッセージは人間が出来ることを放棄しないで欲しいという意味である。

機械だってあまりこき使われたら人間に何らかの形で反旗を翻すだろう。
現実では「故障」なんてのがある。
また、マンガではドラえもんで「ロボッターの反乱」というストーリーもある。ごく普通の物にロボッターというアイテムをつけてやることで意志を持ち、しかしのび太が彼らをこき使ったことに怒りが頂点に達したロボッターたちがのび太を葬り去るために集団で襲っている。

最後に、最終的にこの曲が言いたいのは機械化社会の否定ではなく、いかに上手く付き合っていくかということである。
PCの部屋に植物などを置いて電磁波を軽減するか、たまに自然の空気に満ちた場所に行くなりして体をリフレッシュするとか、機械がする仕事をある程度限定し、人間自らが行うべきものは自らの手で行う、もちろん物事を考えることもまた然りだ。


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最後に見つけてきた関連動画を
プレイ動画


レイフォース(サターン版「レイヤーセクション」)のダイジェスト


ミクと融合したこんなものもある
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tags : レイフォース 機械世紀の贖罪 初音ミク 電磁波 

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夢永美朱

Author:夢永美朱
趣味は映画・音楽鑑賞(制作)とテレビゲームです。
ニコニコ動画で「夜色P」というP名を命名して頂きました。
宜しくです。

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http://twitter.com/miakayumenaga

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